ヒーローってなんだ?

ダルさんがヒーローになるために思った事を綴るblogです

運命の分かれ道 -ダークヒーロー編③-

登場人物 

マナブ…3つの人格を持つ男。父親を亡くした過去の事件のトラウマで解離性同一性障害となる。現在は精神病を患う母を救うために生活をしているが母が悩みのタネでもある。ファースト・セカンド・サードと人格を呼び分ける。本名はマナブ。

 

エイタ…両親を失った3兄弟の長男。乱暴者で身体能力に長けている。

オリエ…3兄弟の長女エイタの妹。柔軟性に優れ潜入と変装が得意。

カンタ…3兄弟の末っ子。実は血がつながっていない。頭脳に長けている。

 

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とある人気のない場所

赤いヒーローと黒いヒーローが戦っている

赤いヒーローが勝利

ダルライザーショー4thAM参照

https://youtu.be/d4DlcWEvGnY

 

アスラ「おのれ、だるま!覚えていろ!」

 

●ダイス基地

 

アスラ「くそぅ…」

No.2「大丈夫か?」

 

アスラの背中のチャックを開けるNo.2

着用しているのはNo.1(田村慶一)

 

No.1「このスーツでも奴には勝てん…」

No.2「だが、一部の人間は黒いヒーローが現れたと思っている。役目は果たした。」

No.6「8%の身体力向上では駄目という事だ」

No.1「リミッターを解除すべきだったか」

No.6「身体の方が持たん。」

No.1「確かに…身体が痛む…」

No.6「少し調整する。アスラスーツを貸せ」

 

山の裏側

イヤホンに手を当てるエイタ

 

エイタ「アスラって言っていたな…」

オリエ「アシュラの聞き間違いでしょ!」

サード「俺もアスラに聞こえた」

カンタ「あながち間違いじゃないよ…これ見て」

 

PCの画面を指差す

 

サード「アシュラの語源…インド神話…」

カンタ「うーん…推測だけど、パスワードとかもサンスクリット語でかけてるかもね…どうりで侵入できないわけだ」

サード「サンスクリット語?」

エイタ「それがわかれば侵入出来んのか!?」

カンタ「うーん…サンスクリットベースのコードの変換法則を…出来た」

エイタ「早ッ!!」

カンタ「わかれば難しくない、仲間には使いやすいシンプルな戦略。賢いね」

サード「なるほどな、しばし準備してからいただくとしよう」

オリエ「今日盗っちゃえば良いのに」

サード「コードがわかっただけで十分だ」

 

●ダイス基地

 

No.1「どうだ?」

No.6「駄目だ、これを動かすバッテリーを積むとなると重すぎてまともに動けん」

No.1「脳の神経波にアクセスするときか」

No.6「人格帯の検知、コピー、偽造人格の精製、上書き。データ容量で250テラのダウンロードとアップロードが必要だ。脳に負荷がかかりすぎる」

No.1「250テラ?そこまで抑えられたのか?」

No.6「核部分だけを狙えばな。そこを特定するのにも時間がかかる」

No.1「実験するのが一番早い」

No.2「失敗したらどうなる?」

No.1「…」

No.2「すまんな、全部聞いていた。話せ」

No.6「失敗した場合に3段階あるとしたら、一番悪いのは脳死。一番マシなのは、身体との通信不可」

No.2「つまり?」

No.1「身体が動かせなくなる」

No.2「ならその間はなんだ?」

No.6「偽造人格の中に記憶が留まる。我らがやった事は全て本人にバレる」

No.2「成功はなんだ?」

No.6「本人にバレる事なく、人格を入れ替えコントロール出来るようになる」

No.2「それは不可能かもしれんな…No.1」

No.1「俺はお前を実験台にはしない」

No.2「サイコスナッチャー計画の変更を考えたらどうだ?」

No.1「…」

No.2「失敗続きだが、洗脳の方が安全だ」

No.1「洗脳は解ける、人格操作は洗脳とは違う。成功すれば最も安全に、信頼で成り立つ環境下で世の中を変えることが出来る」

No.2「…その信頼は、その人間が得てきたものだ。俺はお前を信頼してついてきてる。そこを忘れるな」

 

●古いアパート

盗んできたアスラスーツをカゴに入れて洗濯場に向かうオリエ

 

エイタ「オリエ!見せろって」

オリエ「一回洗濯しよ!汗だくだよ!」

カンタ「待って、待って一回見せて」

オリエ「なんで!?」

カンタ「機械が入ってたら壊れちゃうでしょ!」

オリエ「あ、そっか」

 

しばしチェックと洗濯の時間

サードが着用する

 

エイタ「おわーカッケェ!」

オリエ「悪そう〜」

エイタ「いや、でもこれヒーローのつもりで作ったんだろ!?」

カンタ「あとコレ」

サード「なんだこれは?」

カンタ「奴らのサーバーにアクセスした時に機密データになってたやつ、作ってみた。サイコスナッチャーって名前だから精神を盗む。推測すると相手の考え方を吸い上げるのかな」

サード「精神を盗む…」

カンタ「本当はバッテリーで動くんだけど、腕を振り回すと充電出来る仕組みにしておいたよ。あと、溜め込んだ電気を解放して相手を痺れさせることも出来る。せいぜい軽めのスタンガンくらいだから、足止め程度に使って」

サード「聞いていいか?」

カンタ「自分は痺れないから大丈夫」

サード「いや、違う。精神を盗むってのはどういうことだ?」

カンタ「詳しくはわからないんだけど、250テラのデータを保存できるフラッシュメモリが指せるようになってて、多分そこに相手の思考を入れることが出来るはず」

エイタ「とんでもないの作ってたんだな」

カンタ「でも、奴らはその圧縮プログラムを作れなかったんだね」

オリエ「あんたはそれを作れたと?」

カンタ「うん」

エイタ「流石だぜ、弟よ!」

サード「もしかしたら母さんを…」

カンタ「兄ちゃんを実験台にしてみようか」

エイタ「待て待て、やめろよ!」

カンタ「出力を25%にすれば、相手の脳の中を見るだけ、つまりストリー厶再生みたいな感じ」

サード「…本当に安全か?」

オリエ「カンタの言うことなら大丈夫」

カンタ「でも僕は神じゃない」

エイタ「安心させたいのか、怖がらせたいのかどっちなんだ!」

サード「じゃあ、少しだけ見せてもらおうか、お前の頭の中を」

 

エイタの頭にサイコスナッチャーをあてるサード。

 

サード「ん?何も見えない…どうやったら見えるんだ?」

カンタ「これを使って、メモリに蓄えられたものを自分に転送する」

 

サイコスナッチャーから、フラッシュメモリを抜き取り、ある装置に差し込む。

それを首にあてるサード。

 

カンタ「ボタンを押して」

サード「うおおおおお!?見える!!お前たち兄弟の小さい頃!?普通の暮らしを送ってた…え?……」

エイタ「どうしたんだ?」

サード「……」

エイタ「アニキ?」

オリエ「どうしたのよ!!」

サード「嘘だ…」

カンタ「え?…何が?」

エイタ「アニキ!大丈夫か!」

 

急にエイタに襲いかかるサード

だが、声がいつもと違う

 

セカンド「貴様ァア!!」

 

サードの二番目の人格、セカンドの声

 

オリエ「アニキ!やめて!」

カンタ「なんで急に!」

 

止めにかかるオリエとカンタ

だが、アスラスーツのおかげで力が増している

投げ飛ばされる二人

 

サード「やめろ!やめろ!!こいつじゃない!こいつじゃない!落ち着け」

 

カンタ「…サードアニキに戻った?」

オリエ「…ちょっと、どうなってるのよ…」

 

サード「大丈夫だ、大丈夫。母さんを救える…ダイスに聞かないと」

エイタ「…」

オリエ「聞いて教えてくれるような相手じゃないよ」

サード「普通に聞くんじゃない(サイコスナッチャーが付いた腕を持ち上げる)」

カンタ「…開発者の精神を直接狙う…」

サード「おびき出せ」

エイタ「アニキ…大丈夫か?」

サード「ああ、大丈夫だ。安心しろ、お前たちはここから援護してくれ」

 

サードはダイス基地の方へ向かっていく

 

エイタ「カンタ…アニキは何を見たんだ?」

カンタ「兄ちゃんの記憶のはず…」

エイタ「とてつもない力だった」

カンタ「ああ」

オリエ「本気だった」

エイタ「殺しにかかってた」

オリエ「あたし達、あんなにされるなんて思い当たるフシがないよ」

エイタ「…まさか…」

オリエ「え?なにかあるの?」

エイタ「まさか…サイコスナッチャーを盗むための芝居か?」

カンタ「そんな事は…ないはず。アニキを信じよう…」

エイタ「俺達は誰に盗みを教わった?」

オリエ「確かに…」

カンタ「だったら僕らに援護頼むなんて言わないよ」

オリエ「わからないよ、相手の精神を見るって経験はアニキしかしてない。もしかしたら凄い可能性を感じたとか?」

カンタ「とにかく、戻ってくるか来ないか、それでわかるよ」

エイタ「カンタ、もっと作れないのか?サイコなんとか」

カンタ「部品があれば…でもそれよりアニキが見たものが何なのか調べた方が良いよ、もしかしたら僕らの過去とアニキの過去に接点があるのかも?」

エイタ「…そうだな」

 

 

 

ダルライザーショー5thへ続く

https://youtu.be/kXzn8Ckgqcc

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再会 -ダークヒーロー編②-

登場人物 

マナブ…3つの人格を持つ男。父親を亡くした過去の事件のトラウマで解離性同一性障害となる。現在は精神病を患う母を救うために生活をしているが母が悩みのタネでもある。ファースト・セカンド・サードと人格を呼び分ける。本名はマナブ。

 

エイタ…両親を失った3兄弟の長男。乱暴者で身体能力に長けている。

オリエ…3兄弟の長女エイタの妹。柔軟性に優れ潜入と変装が得意。

カンタ…3兄弟の末っ子。実は血がつながっていない。頭脳に長けている。

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更に数年後…

 

職員A「あぶッ、危ない!」

 

ブランコを大きく揺さぶり、飛び降りるカンタ
オリエはブランコの柱を平均台のように移動する

 

職員A「降りなさい!」

 

三兄妹の身体は擦り傷が目立つ

 

職員A「何度言ったらやめるの?小さい子が真似するでしょ?」

エイタ「アニキ元気かな?」

職員A「…うん、元気よ」

オリエ「嘘だね、その顔は嘘ついてる」

カンタ「何かあったのか?」

職員A「お母さんが入院しちゃったみたいで」

エイタ「なんだ、アニキじゃなくて良かった」

職員A「…また別の誰か…」

エイタ「え?」

職員A「私が話したのは、セカンドくんじゃなかった」

エイタ「その呼び方やめろよ、アニキに失礼だろ」

オリエ「誰なの?」

職員A「わからない…でも、マナブくんでも、セカ…アニキくんでもない誰か」

カンタ「ファースト、セカンド…サード?」

職員A「まだ確信はないけど…そう呼ぶしかないかな?」

カンタ「ん?なんだあれ?太陽が…欠けてる」

オリエ「光が…遮られていく」

職員A「日本では部分日食だけど、他の国では来年皆既日食が見れるらしいわ」

エイタ「月ってのは太陽と比べたら400分の1の大きさしかない。でもこうやって覆い隠せてしまう。」

職員A「何急に?」

エイタ「ちっぽけな俺達でも、裏側から見たら大きく見えるんだ」

 

エイタ退所の日

 

エイタ「今までお世話になりました」

オリエ・カンタ「お世話になりました」

施設長「オリエちゃんと、カンタくんはまだいても良い年だから、困ったことあったら戻ってきなさい」

オリエ・カンタ「はい!」

 

三人が施設を背に歩いていく

 

職員A「本当に大丈夫かしら」

エイタ「…寂しいか?」

カンタ「…」

オリエ「…フフフ」

カンタ「プッ…!」

 

オリエとカンタが目を合わせて

 

オリエ・カンタ「自由だー!!」

エイタ「フククク…ようやく良い子ちゃんの仮面が外せる!これからもっと楽に暮らしていこうぜ!

オリエ・カンタ「ねー!」

エイタ「俺達には親も、家もない!失うものなんて何もない!巷は得るもので溢れかえってる!何でも持ってる奴から少しくすねるくらい…何でもねぇわ!」

オリエ「でもシャワーは浴びれる方が良い」

エイタ「そりゃ当然だ!」

カンタ「どうするの?」

エイタ「俺に良い考えがある」

 

3ヶ月後


夜、シャワーの音が聞こえる
PCを操作しているカンタ
レーニング中のエイタ
スポーツジム

翌朝

車で寝ている3人
車の窓をノックする音


ジム職員「ご苦労さま、じゃあ鍵預かるね」

エイタ「毎度どうも、中の確認だけお願いします!」

 

しばらくして

 

ジム職員「いや〜、バッチリだね。気持ち良いわ!また頼むよ」

エイタ「大掃除じゃなくとも定期もやってますので」

ジム職員「あそう!んじゃ検討させてもらいますよ」

 

支払いを受け取るエイタ
ドアを閉めると車が走りだす
車内から会釈する三人

 

エイタ「どうだ?」

カンタ「とりあえず、700人分の情報を確保。ここの会社は大きそうだな〜」

エイタ「この前の水害で一般家庭も入りやすいはずだ」

カンタ「んじゃ、あの辺狙いますか!」

オリエ「いつになったら、くすねるんですか」

エイタ「シャワーくすねてるだろ。3年くらい我慢しろ!」

オリエ「3年!?」

エイタ「隅から隅まで調べ尽くしたらどうなる?家や会社の構造、カメラの場所、セキュリティ。知り尽くせば、どこからでも侵入し、どんな隙間にでも隠れることが出来る。つまり…」

カンタ「最強!」

エイタ「だろ!それまでは人に尽くすんだよ。何も悪くねぇ。」

オリエ「はいはい…」

 

別の日

川沿いの鰻屋

 

オリエ「なんなのよ!全然落ちない!」

エイタ「根気よくやれ、名店だぞ」

 

しばらくして店の屋上

カンタがカメラを構えて写真に納めている

 

カンタ「ん?」

エイタ「どうした?」

カンタ「こんな時間に…何してるんだ」

エイタ「見せろ!…ん?なんだありゃ?」

オリエ「どうしたの…!ッ」

エイタ「(伏せろ)」

カンタ「まずい、こっち見られたよ」

 

その一方

川の橋の下

 

No.2「どうした?」

No.1「人影が動いた気が…」

No.3「ちょっくら見てくるか」

No.1「頼んだ」

 

No.3が近づいてくるが建物から出る事の出来ない3人。

 

エイタ「(静かに…動くな…)」

 

エイタ達のいる屋上に近づく足音
扉が開く

 

?「こっちだ」

カンタ「!?」

オリエ「え!?」

エイタ「アニキ!(とっさに小声に)」

 

そこに現れたのはマナブ

顔半分がバンダナで隠れていたが、エイタは目を見てすぐに気付く


第三の人格、後にラゴウとなる男である

今は自身をサードと呼び分ける

裏口から、屋根をつたい次々家を渡りその場から離れる

 

No.3「誰かいたようだ、どうする?」

No.1「放っておけ」

No.3「良いのか?見られたかもしれないんだぜ?」

No.1「大丈夫だ」

No.3「なら戻るぜ」

No.1「明日だったな。No.2」

No.2「ああ、マジックショーだろ?」

No.1「楽しみだ」

 

ダイス達は夜な夜な活動を続ける
その一方…

 

エイタ「ただの工事作業員じゃなかったぜ?」

カンタ「あれ、のっぺらぼう?…あそこ、戦時中防空壕だったんでしょ?」

サード「あれはマスクだ」

オリエ「マスク!?」

サード「最近になって知ったが、奇妙な言葉を使う連中だ。恐らく暗号で話してる。俺も今調べてる最中だ。…そんな事よりも…久しぶりだな!」

 

カンタ「アニキ!会いたかったよ!」

エイタ「元気そうで良かった」

サード「お前たちもな!」

 

その後、サード人格のマナブの家で

姉弟は離れていた間の話をした。

 

サード「これは凄い…」

 

エイタ達が作り上げた

街の資料を見ている

 

エイタ「まだまだだが、ありとあらゆる場所を知り尽くせば、この街でうまく立ち回れる」

サード「お前たちは盗みをしているのか?」

エイタ「いやいや、まだしてない、真面目に清掃業やってるよ」

サード「まだ?…良いか、盗みはダメだ」

エイタ「何言ってんだよ、アニキが教えてくれたんだろ?少しずつ盗れって」

サード「俺じゃない…」

オリエ「…そっか」

セカンド「もしするなら、マスクをしろ」

カンタ「え!?」

セカンド「あののっぺらぼう共を利用するんだよ、同じマスクを作れば俺たちではなく、奴らがやった事になる」

エイタ「流石アニキだぜ」

サード「ダメだ!ダメだ!危険すぎる…あいつらが何なのか知らないうちに」

エイタ「今は、真面目アニキの方が強いんだな…なら調べようぜ」

サード「深入りは良くない」

エイタ「そもそも怪しい奴を調べ上げるんだぜ、俺たちが正義だ!」

サード「正義…」

エイタ「ヒーローだよ、ヒーロー!」

カンタ「そっか!ヒーローになれば良いんだ!」

サード「ヒーロー?」

オリエ「全く男どもはいつまでも子どもね」

サード「奴らは先日の水害を利用して、何かの工事を進めている。単なる工事業者じゃないってのはわかってる。もう少し調べてみよう…」

 

4人のヒーローライフが始まる。

三人と三人 -ダークヒーロー編①-

-これはバジオウとラゴウ誕生前の物語-

 

登場人物 

マナブ…3つの人格を持つ男。父親を亡くした過去の事件のトラウマで解離性同一性障害となる。現在は精神病を患う母を救うために生活をしているが母が悩みのタネでもある。ファースト・セカンド・サードと人格を呼び分ける。本名はマナブ。

 

エイタ…両親を失った3兄弟の長男。乱暴者で身体能力に長けている。

オリエ…3兄弟の長女エイタの妹。柔軟性に優れ潜入と変装が得意。

カンタ…3兄弟の末っ子。実は血がつながっていない。頭脳に長けている。

 

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とある児童養護施設
“友愛”と書かれた特別室
ドアをノックする職員

 

職員A「出てこれるようになったら皆と遊ぼうね」

 

反応がない

 

職員A「マナブくん?」

職員B「だんだん慣れてきたと思ったのに…」

職員A「あの子達よ」

職員B「まったく、困った…」

マナブ「僕は盗ってない…」

職員A「え?なんて言ったの?」

マナブ「…僕は盗ってない…」

職員A「盗ってない?」

マナブ「あれは俺のだ!!」

職員B「え?」

 

ドアをドンドン叩きながら怒号が響く

 

マナブ「あいつらが俺から盗ったんだ!!俺のものなのに!!うあああ!!」

職員B「落ち着け!」

 

ドアを抑える職員達

 

職員A「マナブくん!大丈夫!ここにいれば安心だから!」

マナブ「うああああ!!!」

職員A「この部屋にいて良いから!誰にも盗られないから!…」

マナブ「…ここにいて…いいの?」

職員A「良いよ、大丈夫。だから安心して」

 

しばし静寂

 

職員B「お…収まったのか?」

 

ドアの下部についた食事受けの扉から少年の手が伸びる
食事を中に引き込むと、すすり泣く声が聞こえる

 

職員B「病院に…一度診てもらった方が良いかもしれない」

職員A「この子のお母さんも、ここで預かる事になるまで、ずっと言ってた」

職員B「え?」

職員A「私のもの盗るなって」

 

数年後…

 

警察官「マナブくん…それとエイタくんね。お兄ちゃんなんだからお手本にならないと」

エイタ「はい、すみません、もうしません」

マナブ「うるせぇな…」

警察官「おん?」

エイタ「まぁまぁ、アニキは怒り出すとずっとこうなんで、すみません。」

 

警察署を出る4人
内3人は兄妹

 

エイタ「カンタ出せ」

カンタ「あい」

 

カンタが取り出したのは、スーパーのセキュリティのカードキー

 

オリエ「良くやったね」

マナブ「これでいつでも入れる」

エイタ「流石アニキの悪知恵だね」

マナブ「お前の作戦が良かった」

オリエ「アタシのこと褒めてよね」

カンタ「姉ちゃん何した?」

マナブ「相手の気をそらす」

オリエ「カメラの位置をわかってないと出来ないんだからね」

マナブ「下見もだ」

カンタ「姉ちゃんやるな」

オリエ「あんたはそうやって、純真無垢な弟やってれば大丈夫」

カンタ「へっへ〜」

マナブ「さて、今夜いただきに行きますか」

 

今日も4人の一日が終わる。

 

続く

こんなに違う色んなDVD化

こんにちはダルです!

 

お願いがあってブログ書きます!

是非とも映画レビューサイトに感想の書き込みをお願いします!

観ていただいた方は見たボタンを押すだけでも助かります!

 

✒️Yahoo!映画 https://t.co/FOmAbhNB7p
✏️Filmarks https://t.co/PTNAXhzxJ8

 

 

なぜこんなお願いをしているかと言うと、今後のDVD化や展開に関わるからです。

 

ちょっと具体的に例を上げます!

今までにオススメされたDVD化の方法。

 

①手作り

自宅のパソコンでDVDを焼き、ディスクをプリンターでプリントし、箱を購入し手で詰める。専用の電熱器とビニールを巻いてシュリンク包装。

 

②プレス業者に出すが流通はさせない方法

自宅のパソコンで原盤を作り、それをコピーでプレスだけしてもらう。ディスクは印刷になるのでプリンター以上のクオリティーは確保出来る。

あとは箱の方を手作りするか、業者に任せるかによる。

 

③プレス業者に出し、且つ流通させる。

自宅では作れないので、中に入れるデータをHDDで業者に発送し、コピーガードやブルーレイの場合は専用のコードを取得しディスクに焼き込んでもらう。(※②番との違い、これがないとブルーレイは流通できない)

これもディスクのみも、箱ごとの注文も出来るのでクオリティーはどちらでも作れる。

 

④映像販売業者に委託する。

ここからは全く異なります。いわゆる販売会社がデータを預かりプロのクオリティーで諸々のデザインから設計までやってくれて、なお且つ流通はレンタルショップまでやってくれます。所謂市販品のレベルです。③までは流通出来る条件に乗っただけで、それを販売会社が買い取る場合もありますが、買い取ってもらえない場合は自社通販になります。

 

 

目指せ④番!と言いたいところですが、ここが難しい。販売会社さんも不良在庫は抱えたくないので、集客はもちろん、どのくらい映画が見られているのか、反応が良いのか、全て見ているわけではありません。

そんな時に指針になるのがレビューサイトです!

 

余談

個人的にパッケージとか大好きなので、よく届いたDVDを見て、手作りかどうかなど気にしてしまいます。印刷の粗などはご愛嬌。

一番困るのが水分。プリンターで印刷されたものは水に濡れると滲みます。パッケージもディスクも。印刷は滲みません。

 

ブルーレイが生まれてから家庭で作れるディスクには限界が生じています。オーサリングソフトもバージョンアップがなくなりました。海賊版対策によるものです。

なので基本的に今流通しているレベルのディスクを作るには業者に頼む以外ありません。

DVDは作れます!

僕らのような小さな団体には皆様の声による後押しが必要です!

是非よろしくお願いいたします!

 

✒️Yahoo!映画 https://t.co/FOmAbhNB7p
✏️Filmarks https://t.co/PTNAXhzxJ8

自分の限界

こんにちはダルです!

 

病み上がりです!久々に39度まで熱出ました!数年ぶりのような?

 

先日の復興シンポジウムで、村尾さんから出された問いに答えた時のお話。

「ここに参加されてる皆さんも、チャレンジしたくても出来なかったり、不安で一歩歩めなかったり、そんな方々に皆さんから一言ずつアドバイスを」

 

と言われました。

客層を見ると50代以上の方々で60〜70代の方も多かったように見受けられました。

なもんで僕は

「僕は筋トレが趣味みたいなもんで、皆さん足腰がもし弱ってきたなと感じたら、一日3回スクワットをやってみる。最初から10回なんて言いません。そして日々やるうちに3回ではキツく感じなくなり、5回、10回とやるようになる。これがチャレンジです。小さな所からやってみましょう!」

 

終わった後、参加された皆様に褒められました。

「チャレンジと聞くと大きい壁に感じるけど、あんたの話聞いたら出来そうな気がした。」

と。

 

んで、今日扱いたい本題はチャレンジしてなかったつもりが実はチャレンジだった!の方です。

ま、チャレンジと思ってやってる方もいると思いますが😅

 

[最近太った?痩せた?問題]

胃は日々の食生活に合わせて伸びたり縮んだりします。毎日お腹いっぱい食べると、その限界を超えようと少しづつ大きくなり、摂取カロリーがあがります。

逆に控えめに食事をしていると、最初はお腹が空きますが、段々なれて、少量でお腹いっぱいになります。

体型をコントロールできる人はこの特性を計画的に利用したりしてるわけですね。

これも上記スクワットの話を胃で行ってるわけです(笑)

 

[ヤベー!テンパる!問題]

よくある仕事抱えすぎや、未知の領域に踏み込んだ場合に起こる問題です。

でもこれ、成長の証なんですよ。このテンパったの乗り越えると自分の許容量が上がってるんです。

だからテンパった後は、どんだけの仕事や情報量をこなしたか書き出すと良いです。

10個でテンパったとして、次回似たような事は10〜20個こなせるようになってるはず。

数を知らないと自己成長の比較が出来ないので数は知っておいた方が良いですね!

逆に楽な方に楽な方に仕事を避けていくと、どんどん頭の許容量が小さくなります。

これ、上の胃の話と一緒ですね(笑)

 

[のわー!グワー!ギえー!問題]

大体悲鳴が上がる時が成長のタイミングなんです。一瞬でも冷静になれる瞬間があったら「そっか!これは挑戦だ!」って思ってやったら良いと思います。

 

日々無意識にやってたりするんですよね。筋トレも成長を実感するまでには3週間から3ヶ月かかると言われていますが、成長が見えると続くんだそうです。

ちゃんと筋肉は日々成長してるんですけどね!見えるか見えないかで実感が違うわけです。

 

 

 

他人が作ったレコードが限界じゃなく、自分が挑んだ範囲が限界です。いつでも突破できます。

その自分の限界を拡張していきましょう!

ヒーローとチャレンジャー

こんにちはダルです!

今回は民報サロンに執筆したものを掲載したいと思います。

先日復興シンポジウムというのに出演させていただきました。

http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenmin-sympo2019.html


f:id:dharuriser:20190408003233j:image

 

 

その出演のキッカケになったのが下記の記事です。(内容を転載しています)

記事を読んで、直接県の方からシンポジウムで話してみませんか?と打診をいただきました。

※民報サロンとは、福島民報新聞社さんが主催する県民の皆さんが執筆する短いエッセイみたいなものです。

 

 

『ヒーローとチャレンジャー』

今月十一月二日、ダルライザーを作ってから丸十年が経ちました。当時の目標は十年続ける事でしたが、今はまだまだやりたい事が沢山浮かびます。

 

 この十年で僕の中で出た答えの一つにヒーローの仕事とはヒーローを生むことだと気づきました。とある方が“社長の仕事は、社長を作ること”と言っていました。行き着く先は同じだなと思います。

ヒーローを生むと言うのは、ダルライザーを着用してくれる次世代のアクターを育てる事とは異なります。一つのキャラクターでは限界があるので、ただ同じものを引き継ぐことでは幸せにはなりません。

『キャラクターの世界』で考えれば時代に合った『次のキャラクター』が現れることが、本来の意味であると思います。それは今、共に頑張っている仲間の中から生まれるかもしれませんし、全く違うところから現れるかもしれません。その日のために、まず僕は「転んでも起き上がる」を伝え続けます。

 

 僕の考えるヒーローとは『チャレンジャー』の事です。

並べるとこの言葉、真逆のようです。何でも出来る強いヒーロー、対するチャレンジャーはまだまだ何も出来ないひよっこのような印象があるかもしれません。しかし、ヒーローは誰かを助けるチャレンジをしています。姫を救う勇者だったり、震災の瓦礫から人を救う自衛隊や消防士だったり。彼らは本当に勝てるかわからない戦いに挑んでいるのです。そして、勝っても負けても、ヒーローになれる場合はある。

僕はこう考えるようになってから、チャレンジが怖くなくなりました。勝っても負けてもヒーローになれるのですから、ならば、やったもん勝ちです。だから色々とやりたい事が増え続けます。

 

ところがそんな僕にも怖い事もありました。映画制作の最中、資金が尽きた時です。すぐにお金を得るのに、銀行の融資を考えました。でも怖い。家族に迷惑かけたらどうしようなど、色々考えました。監督は僕に「借金は男のステータスのバロメーター、借金の額と信頼はイコールだ」と言いました。何を馬鹿なと思いながらも、その言葉に納得をし、返済というチャレンジをすることにしました。乗り越えた先には新しい世界が見えると考え、今はこのプレッシャーも楽しめています。

 

 では、ヒーローがチャレンジャーなら、その逆とは何か。それは、日々自分の経験の枠から出ないで過ごすことです。毎日が同じ行動の繰り返し、これでは発展しません。有名スポーツ選手はルーティンを大切にしても、勝つために必ず次の事を考え、年齢に合わせ別の部分を強化しています。

 

 挑戦には、お金も、身体能力も関係ありません。

今まで経験したことのない別の事をしてみるだけです。それを続けていけば自然と成長していけます。

ここ福島県は震災を経験し、環境が変わり、チャレンジを余儀なくされる方もいました。どんなに大変でも、諦めず、挑戦を続ければ、この経験は必ず将来に独自の変化を生みます。更なるチャレンジャー=ヒーローを生み出すため、僕も転びながらもチャレンジをし続けます。

 

人を活かす

こんにちはダルです!

現在、映画を全国チビチビと公開しております。

http://www.dharuriser.com/movie

 

地域活性化のために作ったと言っても、自分がやりたかった事は【人を活かす】事です。

 

プロの役者を使えば映画のクオリティは上がります。

もしかしたら、その方がロケ地に来るかもしれない。

でもこれは映画の成功です。

 

そうじゃなくて、作る苦労を一緒に味わって、それを人に観てもらって、そして会いに来てくれる

 

これがやりたかった。

参加した皆さんは達成感を感じられるでしょうし、次また何かやりたい❗もしくは何かやろう❗ってなってくれたら良いなと😄

 

それを観た方が次は私も出たい!とか、こういう自発的な人の活気を起こしたいのです!

 

 

実はこのチャレンジをするに当たり

色々と人を口説き落とした話をしましょう。

【ダイスメンバー(市民)】f:id:dharuriser:20190406114147j:image

2008年発足、2009年に初めてダイスを演じていたメンバーであり、彼らの人柄やイメージを利用してキャラクター性格を設定したし、彼らの写真をモデルにマンガも作ってもらってるので、正に御本人。

僕は演じるだけじゃなく、彼らを実在のキャラクターとして映画の中に登場させたかったので、まずは彼らがやってくれるかどうか?

ここが最初の難関でした。

「映画で演技をしてほしい」と言うと

「俺達には出来ないんじゃないか?プロを使いなよ」と言われました。

「それは何もせずに撮影に挑んだら出来ないのは当然です。なので映画のために演技の練習を月に数回集まってやっていただきたい」

と説得しました。

その内メンバーから

「今までも出来ないと思ってた事を、実現してきたから、君が出来ると言うなら出来るかもしれない」

と言い出してくれたおかげで、皆そんな空気になりました。

この日はテレビ取材が入っていたので、後から言わせると

「テレビ取材入ってるんだもん!断りにくいよー!策士だな〜!」と笑いながら言われました(笑)

 

【KEYSIの師匠】

映画のためにスペインから呼んだ、フスト・ディエゲス氏。
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映画で福島を活気づけたいとSkypeで交渉し

「わかった協力しよう」と言ってくれて、2016年2月に初来日を果たしました。

映画の中身に関しては大まかには伝えてあったものの、詳細はこっちに来た時に話したわけです。

成田空港から白河市に向かう新幹線の中で、質問を受けました。

「アクションシーンを演じるスタントマンの経験値を知りたい」と。

「プロのスタントマンはいません、皆街に住んでる市民です」と説明すると

「Really?」と絵に描いたような反応が(笑)

それから映画というのは、どのくらいの労力が必要で、人を感動させるには云々と凄い力説が飛んできました。ごもっともです!

でも、説明しました。

「この映画は市民が学び成長する映画です。プロだって、沢山の経験を積んでプロなわけで、最初は素人だったはず。我々は自分達で街を何とかしなきゃいけない。そのために我々市民を育ててほしい」と。

すると師匠は、ウンウン頷き、考えたのち

「Exactly!」と言ってくれました。

しっとり静かに

「それはとても大変だが価値のある挑戦だ」

と賛同してくれました。

その後、師匠は『ダークナイト』シリーズで一緒だったクリストファー・ノーラン監督が40分の短編映画からスタートしたこと。

ホラーの名匠スティーブン・キングが売れなくて、ゴミ箱に捨ててあった小説を拾って奥さんが出版社に送った話など聞かせてくれました。

 

監督にこの話をしたら

「よくそんな事言えたね」って驚いてました(笑)

でも、僕は自分が活躍する映画を撮りたかったわけじゃなくて、人を活かすことがしたかった。だから説得しました。

あんだけ出てて何を言ってんだ!と思うかもしれませんが、僕は脱サラして時間があります。

皆さんは本業があるので、この状況を活かして映画を撮るには、誰にどう時間を配分するかの問題だけだし、キャラクターを現実に取り出すという意味では事実、僕が産みの親なので、何というか自分の事を物語を構成する素材の一つとして考えている感じです😅

 

本当はダイスの結成秘話撮影したい!!

http://www.dharuriser.com/stage/story/

 

でもまとまった時間を彼らに要求するのは酷な事なのです。

でも、先日『さらば大戦士トゥギャザーV』という映画の松本監督の苦労話を聞いて、長い年月をかけて少しづつ撮るのもありかなと。改めて映像を完成させるのに“諦めないこと”を再認識しました!

 

トゥギャザーVは現在、名古屋シネマスコーレで。

ダルライザーは、名古屋シネマテークで16:10〜観れます!(4月12日まで)

 

ダイスの皆さんには白河に来れば会えます!No.1田村さん(金勝寺旅館)

No.2宮尾さん(宮尾塗工)

No.3赤城さん(あいづや/ハリカ)

No.4古川さん(古川車体工業)

No.5鈴木さん(桂設計)

No.6鈴木さん(色々準備中のためTwitter:@DICE666666 で)

 

 

とにかく、そんな映画を観て

「自分にもできる」って気持ちを立ち上がらせてください!

映画は元々あったものを良く魅せてくれるし、人を活かし続ければ街は活気づくはずです!

 

長いの読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m