ヒーローってなんだ?

ダルさんがヒーローになるために思った事を綴るblogです

地域内循環経済

昨日は
「地域活力の興隆とグローバル化経済」
というタイトルのセミナーを聞いて来ました!

凄かった!

「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一さんの曾孫“澁澤寿一”先生のお話が特に。

地域内循環経済という人と人との関係性に重きを置いた経済研究の話を聞いた。

※以下は僕の感じた言葉に置き換えている部分もあります。

 

●人間のライフスタイルについて
過去の人間の成長が「子は親を見て育つ」だとしたら
現代社会の成長は「情報を見て育つ」になってしまっている。

過去の社会は、農業で言えば田植えしている親の背中を見て、将来は私もあれをやるんだと思って成長していく。農業に機械がなかった頃、人と人との繋がりで皆で生きて来た。

現代は田植えは機械で出来るようになったため、情報を得る時間が生まれ、○○大学に進学すれば、大手企業に就職して、安定した将来を目指し、子供は外に出て行ってしまう。

 

林業を生業にしていた街で実験した話
60年の杉の丸太が一本700円にしかならない現実。そこで猫砂や木材チップ、ひいては石油燃料から木材燃料に変えられるように変更した結果(機材など)。
地域内に年間30億円の地消を達成できた。
つまり、今までは石油などを購入していた外部に流出するお金を、木燃料を使用することで内部に留めた。

 

●街のパン屋の話
郊外型ショッピングモールができ、ベットタウン3,000人の集落の年間のパン消費量を調べた結果、一人当たり10,000円であることがわかる。その消費を郊外型ショッピングモールではなく、街のパン屋で消費すれば年間で3,000万の収入になる。
そうなると若者を3人くらい雇用が生み出せる。

 

○地域内循環経済とは
住民自治には地域経営という視点が必要。
お金を稼ぐだけでは、地域は豊かにならない。
地域内でお金を循環させる仕組みが不可欠!

 

いや〜、ごもっともです。
長い話を短めにまとめたので、先生のお話の焦点じゃない部分もあるかもですが、わかりやすい例ですね。

 

でもこれを聞いてる時、僕の映画「ライズ」はこれをやっていると思いました。
芸能人をメインに使えば、ダルライザーの映画としては沢山の方が興味持ってくれたでしょう。
でも、それじゃ意味がないから、街に住んでる人に演じてもらった。
協賛を集め、それらのほとんどは地元で消費した。
街に映画館を作り、売っているものは「未来を築き上げるための心」。

 

白河の人口の3分の1である2万人が映画を観てくれたら、人が雇用できるんですよ。

 

映画に出てくれたダイスメンバーの企業を、映画良かったと言って利用者が増えたとしましょう。
次回作に出してくれって人が増えると思うんです。

 

次回作を応援してくれるお客さんは白河に来ると、更に魅力が増えてて、観光しがいがある街に。

やがて企業として発展したら、更に雇用を増やす。

 

良いことだらけじゃないですか。

 

僕はライズの企画書の段階で
今後必要なことは“地方の自立”とうたってた。

 

 

前に愚痴こぼしたけど、駅前で映画館できましたとチラシを配った時

「あらそう、私ね、郡山にお茶しに行くといつも映画観て帰って来るの。何をやってるの?ダルライザー?なんだ、そんなのか…結構よ。」

 

これで良いのか?
あなた達のお子さんは、もしかしたらどこか都会へ出て行ってしまったのかもしれない。
だから郷土愛がないのか?

 

もし、白河で暮らしているなら、考えた方が良い。
年間で自分がどこに何を消費しているのか。
もし地元に10%だとしたら、それをあと3%増やしただけで、お子さん方の将来、お孫さんまでの将来のための街が出来上がる。

 

これから、映画館を利用し、次世代のためのコミュニティ勉強会なども開催しようと思っています。

 

僕は自分の子供が可愛くて仕方がない。
誰だってそうだ。
その未来は準備しなければやってこない。