梅むら

こんにちはダルです。

映画に出てくる白河の銘店『梅むら』

吉田類さんの酒場放浪記でも来てくれたほど、下町の古臭さが残った居酒屋です。

おばちゃんの作った、おにぎりが格別なんです。

その梅むらのおばちゃんが昨日急きょ天国に行ってしまいました。

一昨日、結婚式に呼ばれてそこで会っていたんです。

挨拶すると

「あんた活躍してるねぇ、応援してっから頑張りな！忙しくて来れないだろうけど、時間取れたら飲みに来な。3月の舞台も楽しみにしてるよ」

と言ってくれました。

余興で着替えて出る時にロビーで休んでるおばちゃんがいました。

胸が痛いと言っていましたが、肩こりと腰痛が来ると胸が痛くなると言っていました。

大丈夫？と声をかけると苦しそうにしてましたが

「あんた出番だろ、行きな」

と。

余興終わって帰ってきたら席に戻って食事をしていました。

僕が先に帰らないといけないので挨拶に行くと

「はいよ、またね、飲みに来るの待ってるから」

と言っていました。

その翌日、まさかこんな訃報を受け取るとは…

あの時、救急車を呼んで診てもらっていたら助かっていたかなと考えてしまいます。

これから沢山観てもらって、沢山来てくれたら良いなと思っていたのに。

昨日のブログを書いたあと、知りました。

公開初日と二日目に、おばちゃんのお通夜と葬儀があります。

あんなに応援してくれてたから、舞台挨拶休んだらおばちゃん自分のせいだって悲しむと思います。

映画で、こういう素晴らしい店があったんだと刻めた事は良かったし、おばちゃんが作り上げたあの温かい空気やその魅力を伝えられるように頑張ります。

本当は書きたくなかったけど、思い出して仕方ないからおばちゃんへの想いをはきだして、冥福を祈るばかりです。

※映画に出てくる女将さんは役者さんです。こちらに書いているのは映画には姿の映っていない本当の女将さんです。

敵すら笑顔になる。そんな下町の温かい居酒屋です。