こんにちはダルです!
昨日、ラジオで語った事の一つに
“僕が田舎に帰郷することを決断をした理由”
がある。
それまでは俳優になりたくて、桐朋学園大学の演劇科で学び、卒業後は舞台活動をしていた。
その頃はコントをやっていて、笑いが直に返ってくることが楽しかったし、小さな小屋だけど、席は満席だったり9割埋まるくらいはお客様を集めていた。
だから自分達は“イケてる”と思っていたし、ビッグになれると調子に乗っていた。
でも、そんなに甘くない。
その後グループは解散し、バイトをして舞台や自主制作映画に出る日々を送ることになる。
ある時、当時の彼女(今のワイフ)に結婚を考えてほしいと言われ、親父にも帰ってこいと言われ、その時やっていたグループも休眠状態だった。
そんなある日、山手線でバイト先に向かっていると目の前にいる同世代の二人組がこんな話をしていた。
A「親父に帰ってこいと言われてさ〜。彼女とも結婚とか色々あるじゃん。だから辞めようと思って」
B「そうなんだ。勿体無いな、ここまでやったのに」
A「ちょうど考え時だよね」
正に同じ悩み。
山手線に乗っている何万人の乗客がいる中で、全く同じ事を考えている人が目の前にいらっしゃる。
その時、調子に乗っていた事を反省した。
俺も同じ人間だ。
自信も失った。
それからダルライザーを作るまでは心に穴が空いたようだった。
そしてダルライザーを作る時に、身近なヒーローにしたいと思い物語を考えた。
それが自分の人生をモデルにした物語だ。
今度は調子に乗って考えたわけではない。
“僕のように考えている人が目の前にいたなら、共感してくれるのではないか。だからそんな人達が頑張れるような物語にしよう。”
あの電車での経験が無かったらダルライザーは生まれなかった。
僕は小規模だけど、ある程度自分のやりたい事が出来ている。
凄い才能でも何でもない。
自信を持つこと。
他人に褒められて上がる自信は長続きしない。他人じゃない、自分だ。
本物の自信は、他人にけなされても、出来ないと言われても「自分には出来る」と思い続けること。自分を信じることだ。
これは“七転び八起き”をテーマにしたヒーローを作った創り手として、演じる俳優として、そうあらねばならないと思って活動してきたおかげ。
それだけで、小さな雪玉を転がすように、少しずつ少しずつ大きくなっていく。
ダルライザーが僕を成長させてくれ、学ばせてくれた。
僕はヒーローではない、ヒーローを目指す皆さんと同じ人間なんだ。
そんな事を伝えたいと思い、さぁ立ち上がれ!を今日も呼びかける。